2009年2月15日日曜日

航空機の航行の安全確保について

ニューヨークでエアバスA320が発動機停止により川へ不時着水しました。これは鳥が発動機に衝突したことにより発動機が両方とも停止したと考えられています。

国土交通省から、航空機の航行の安全確保について通達が出されました。

[要旨]
見張り義務の徹底
鳥の群れ等航行の安全に障害となり得る情報を入手した場合には航空管制官等へ情報を提供するなど、安全確保のための措置を講じること

小型航空機でも、鳥がウインドシールドに衝突し割れた例が多数もあります。十分ご注意下さい。

管制方式基準改訂

昨年、新千歳空港において発生した航空重大インシデント(離陸許可がないまま離陸滑走を開始し、管制官からの停止指示により離陸を中止した)の調査報告書において、管制官が交通情報の中で使用した「Take-off」という言葉がパイロットに離陸許可と誤認されたことが原因の一つであるとされました。

このため「Take-off」の単語は「離陸許可」又は「離陸許可の取消し」以外では使用しないこととが管制方式基準に追記されました。

パイロットもこの意図を尊重し、「Cleared for take-off」と「Cancel take-off clearance」以外では「Take-off」の単語を使わないよう(例えば「Ready for take-off」とは言わず「Ready for departure」と言う等)注意が必要でしょう。

無資格者を操縦席に着座させる際の安全確保について

国土交通省から、無資格者を操縦席に着座させる際の安全確保について通達が出されました。

[要旨]
無資格の者を操縦席に着座させる場合、その者に対し操縦装置に触れることの危険性の十分なプリーフィングを行い、航空機の操縦を行わせないことはもとより、操縦装置に触れさせない等、運航の安全確保に万全を期すこと

同乗者が恐怖で操縦かんやラダーを突っ張って墜落した例があります。十分注意しましょう。